君に恋して…
休み時間になると
ありさが寄ってきて
『亀井くんカッコいいね♪
ヤバい。チョ―美男子!』
『カッコいいけど…
多分彼女いるよ?』
『マヂぃ?』
『うん。指輪してた』
『ふ―ん。
ま!あたしにはけんた居るし♪』
なんて会話をしてたら
『おい』
転校生の亀井がありさに
喋りかけた。
『山下りんって奴知ってる?』
と、ゆうまは生徒手帳を
出しながら言った。
『りんならこの子♪』
ありさがあたしの背中を
ポンと押しながら言った。
『あ。あたしの。』
あたしがそう言って目を
見た瞬間
……目があった…
なかなかそらせれない。
『カラオケに落ちてた』
『あ。ありがと…』
亀井は生徒手帳を渡すと
教室を出ていった。
なんだったんだろぅ。
なんであんなに見つめたの?
なんであんなに見つめられたの?
近くで見た顔は
より一層カッコよかった。