君に恋して…

しばらくしてあたしたちは
カラオケを出た。

『じゃあね』

あたしたちは別れて
それぞれの家へ
帰ってた途中
前からいかつい人が
歩いてきた。

亀井ゆうまだ。


すれ違ったとき

あれ。

指輪がない。



『あ!あのぉ』

あたしはなぜか
声をかけちゃった。

『なに?』

『いや。その~。
ゆ指輪してないなって』

あたし超無関係なのに。

『あ。知ってたんだ。
別れた…』

『そ―なんだ』

『よく見てるな♪』

『い.いえ違います!』

『なんで敬語?』

『えっとその』

『山下りんだよね?』

『そです。』

『俺ゆうま。
ゆうまでいいよ』

『あ。はい。』

『なんて呼んだらいい?』

『なんでめいいです。
呼びやすいように』

『オッケー
じゃあなっ♪』

『え?あ!あのぉ!
なんて呼ぶの?』


『ひ・み・つ!』



そう言うと帰って行った。



あたしなんでずっと
敬語だったんだろ…
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