二重人格のお嬢様と万能な執事
「まず、私は親から愛されなどしてない。次、イコール甘やかされてない」
「そんなの、信じれないわ!」
美咲が叫ぶ。
「いい加減にしなさいよ」
私は三咲に前に立った。
「私に指図するなんて許さない。あと、分かったような口を聞かないで! これが守れないんだったら、殺されちゃっても知らないよ?」
「えっ……? 殺されるって……誰に?」
「私に!!」
驚きと恐怖の混ざった顔をしている三咲。
心配そうな目で見ているセン。