二重人格のお嬢様と万能な執事

「なに、笑ってるの?」

三咲が恐る恐る聞いてくる。

「あははは! 貴方が私に殺されるところを想像してたのよ!!」

美咲が一歩後ろにさがる。

「お嬢様、もう帰りましょう!」

いきなり、センが言った。

「嫌よ」

「ダメです。本当に殺されるのですか?」

「さぁ? この子しだいね」

センが顔を暗くした。
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