二重人格のお嬢様と万能な執事

「どうしても、ダメですか?」

「……センはどうしてそこまで三咲を庇おうとするの?」

「大事な友ですから」

真剣な顔でセンが答えた。

やっぱり……。

わかってたのに……。

寂しいよ……。

友達という関係が羨ましかった。

きっと、私は三咲に嫉妬していたのね……。

私の目から涙がこぼれた。
< 116 / 208 >

この作品をシェア

pagetop