二重人格のお嬢様と万能な執事

ドンッ!

壁……。

もう、下がれない……。

「リン!」

次の瞬間、私はお兄様の腕の中にいた。

「おにい、さま……」

「リン! 強がらなくてもいいんだよ。もう、頑張ったじゃないか!」

「お兄様……。ありがとう……」

暖かかった……。

心地よかった……。
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