二重人格のお嬢様と万能な執事

現代。

「懐かしいね。セン」

「そうですね。たまには、良いですね、過去を振り返るのも」

センの優しい声。

「でも、あの時はビックリしたわ! だって、次の日に、『執事の資格、もらったよ!』って、部屋に飛び込んできたから」

「そんな事も、ありましたね。あの時は、嬉しさのあまりつい」

センが恥ずかしいみたいで、目を泳がしている。

セン、カッコいいな。

でも、まだセンは高校生。

大丈夫かな?

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