二重人格のお嬢様と万能な執事

でも、センはキスをしてくれた。

「好きです、お嬢様。愛しています」

そう言ってくれた。

だから、私は

「ありがとう」

と、言った。

「あ、そういえば。屋敷の人が見てないところでは、敬語と、お嬢様って呼ぶのやめてね!」

「ですが……」

「わかった?」

「はい。わかりました」
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