二重人格のお嬢様と万能な執事
*センとの出会い*
「おはようございます、お嬢様」
いつものように、センの素敵な声が部屋に響く。
「おはよう、セン」
センの青色の瞳が私を見る。
「今日も、元気そうでなによりでございます」
嬉しそう。
センは私が元気だと、凄く嬉しそうな顔をするのよ。
「そういえば、今日で出会ってから、10年になるわね」
「そうですね、10年前の今日、私達はここで出会ったんですね」
センが天井に視線を向けて言う。
私は頷いた。
「出会った時の話しをしよ! 今日は学校休みだしね」
「いいですね。そうしましょうか」
「うん!」