二重人格のお嬢様と万能な執事

「年上には礼儀正しくするものように!」

「うるさいわね! 私は文句とか言われるの嫌いなの!」

「ちゃんとしてないのがいけないのよ! 親に甘やかされてたんでしょ? お嬢様だからって!」

怒鳴り散らす、三咲。

「親……。……もう、知らない! 勝手に言ってなさい! セン行くわよ」

「はい、お嬢様」

私達は校舎に向けて歩き出した。

後ろに、レネと慶太が並び、一番後ろに三咲がいる。

「なんなのよ! 許せない! 何にも知らないくせに……」

「お嬢様……」
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