いつかきっと





勝也からの連絡は
無くなった。











そしてある日
久々に勝也から電話。



《もしもし》

〈あのさ〜話あんだけど〉

勝也の周りにはまた
友達が何人か居るっぽい

うちは言われることは
なんとなく分かっていた


〈何?〉

《別れて》

そう勝也が言った瞬間
周りはクスクス笑っていた
それに対して勝也は
笑いながら、おい黙れよ〜
と言っていた。

ぶち切れそうになった
けど冷静に冷静に。

〈何で?〉

《お前は学生で俺は職人じゃーん》

分かってる
別れる理由なんてない

うちは最初っから
勝也のおもちゃだったんだ
もう使い果たしたゴミなんだ





< 49 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop