いつかきっと
「お母さーん
1万無くなったんだけど」
お母さんはびっくりしてた
「落としたとかじゃない?」
「いや落としてない
落としたら分かるでしょ」
お母さんは少し考え
込むとハッと思い出した
ようにこう言った。
「勝也にバックとか財布
預けたりした?」
お母さんは勝也を
知っている
と言うかお母さんには
彼氏が出来るたび
報告しているのだ。
別に深い意味はない
何かあった時に
相談しやすいように
お母さんは離婚していて
今は8年も付き合ってる
彼氏がいる。
だからお互い友達みたいに
恋バナしたり彼氏の
愚痴言ったりしているのだ。
「勝也には何も
預けてないよ〜
自分でずっと持ってた」
「本当に?
最初っから最後まで
良く考えてみな」
………………………
………………………
………………………
……………っ!
「…預けたわ……一回」