23日の金曜日

・・・。

小林の全身の毛穴が、逆立っていくのを感じた。
小林の恐怖バロメーターが、一気に上昇していく。


デタ――――――――!!!!


そのバロメーターが20点満点になった瞬間、小林は全速力で駆け出した。
ステージの袖から出演者に駆け寄る欽ちゃんと香取君に負けないくらいの勢いで、小林は駆け出した。

どこへ向かっているのか自分でもよく分からないが、怖すぎて地面に足をつけていられない。
廊下という廊下の照明を全てつけまくりながら、小林は校舎中を駆け回った。

どれくらいそんなことを続けていたのだろうか、
小林は向かおうとしていた廊下が、既に明るくなっていることに気づいた。
ということは、2周目に突入したのだろうか。
ふと我に帰った小林が立ち止まり目を上げると、その廊下の突き当たり、そこに・・・


そこに、ジェイソンがいた。





< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop