またキミに恋をした~もう一人のキミ~
「そうだよ!!莉子に失礼だろ!!」
最後にはクラス中の人達が反論していた。
まるでみんなでデモを流している気分。
「うるさい!!」
バンッ!!と先生が机を叩き怒鳴った。
「終わったことをぐちぐち言うな!!」
なんだよ、それ。
いくら言ってもわからない人っているんだな。
悔しい。
悔しすぎるよ。
―休み時間。
クラスメート達が俺の元へやって来た。
「早川、お前は間違ってないからな」
「間違っているのは先生の方だよ」
「それにしても莉子かわいそうだよ」
なあ、莉子。
お前は今天国で何しているんだ?
もう一度、会いたい。
でも、会えない。
今まで俺はそう思って来た。