またキミに恋をした~もう一人のキミ~
俺は莉子がいるならどこでも大歓迎。
「わかった、いつもの市民プールだよな?」
「8月31日にな」
「おう、わかった」
―――8月31日。
俺たちは市民プールの前で莉子達を待っていた。
「ごめんね!待った?」
千里が申し訳なさそうに謝っている。
いつもこのメンバーは三人でいた。
だけど、今日は二人しかいない。
莉子がいないのだ。
「待ったじゃねえよ。それより莉子は?」
「莉子は忘れ物したらしくて忘れ物取りにいったん帰ったの」
「里美ちゃん!千里ちゃん!みんな!!」