またキミに恋をした~もう一人のキミ~

ガラスゆすったら、お前の唇にキスしたらお前は生き返るんじゃないのか?

そう考えた俺はガラスの箱をゆすってみた。

「何やってんだ。やめなさい」

知らない大人が俺を止めた。

ゆすってみたがガラスの箱の中にいる白雪姫は生き返らない。

ちらっと周りを見たら千里が泣き崩れていた。

「あたしが、あたしが忘れ物取りに行くの一緒に行っていたらこんなことにならなかったのに!!おじさん!おばさん!莉子!ごめんなさい……!」

「千里ちゃん達は悪くないわ。悪いのは殺人犯よ」

イツメン達はうるさいぐらいに泣きわめいていた。

イツメンの中でただただおとなしく呆然としてるのは俺ぐらい。
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