またキミに恋をした~もう一人のキミ~



これから先、君に再び会うことはないだろう……。


―次の日。

今日は本当は莉子の葬式があるのに、母さんが学校に行けなんて言うから俺達は葬式に行けなくなった。

「えー、みんなも神田莉子が教室にいないことは気付いているだろうな」

担任が出席簿を見ながら言った。

「知っている人もいると思うが、神田莉子は昨日殺人事件によって殺された」

「ええっ!?」

「マジかよ!?」

クラスメート達も驚きを隠せないようだ。

「先生もまだ信じられない。だけどこれからが現実だ」

担任がそう言ってからすぐに、クラスメートが殺されたという報告がなかったかのように授業が始まった。
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