想死想愛
裕樹は綾菜に
自分の耳を切り落とし差し上げた「はいお礼だよ」
綾菜は裕樹の耳を
バリバリクチャクチャと音を立ててしゃぶった
まるで生ハムでも
食べているかのように。

綾菜の指を裕樹が
バキバキと
音をたててかじる

「キャハハ」

二人の気味悪い笑い声
ぐちゃぐちゃ
二人は身体のいたる
所を切り刻んで
互いに差し出した。

バキバキ
ぐちゃぐちゃ…

えげつのない
音が響いてる

二人の気味悪い笑い声と共に…

そこは
ホテル…
二人は

楽しむ二人は
もはや人間では無い

心臓をバリバリと
ほうばっている。
腸をズルズルと
すすっている…。

スキを盗んで
綾菜は裕樹の首を
力一杯ひねった

ゴリッ
グリュ…ゴキ…。

普通でない音と
共に裕樹の首は
回転した。
顔が背中を向いて
いるのだ。

そのまま綾菜に
走りかかってくる。

綾菜の足を
引っこ抜き、
抱き寄せた

互いにザクザクと
ナイフとカミソリを
刺しまくった。

最後は二人
一緒にベッドの
上で死んだ…。ものすごい
姿でルームサービスを
たのんだ

そこに来た
従業員…
出てきた二人の
姿に腰を抜かした

血だらけの
男女…
目がない女
耳がない男…

二人は従業員を
部屋に引きずり入れた
そして
もがく従業員を
風呂の浴槽に
入れ
腕、足、指、耳、
身体のいたる所を
切り落とし切り刻んだ。目の玉と耳は
味わいしゃぶった。

浴室から臭う
生臭さ…
二人はシアワセに
入り浸ってた

それから何人もと
従業員を殺していった

「キャハハ」


それを翌日
発見したホテルの
支配人は見るに
たえなかったと話す

普通でない光景が
目の前に広がっていたのだから驚きだろう。

床の上に
何個も落ちてる
指や臓器
飛び散った血…。

吐き気を催す
支配人を裕樹と綾菜が
見つめていたらしい…

二人は手を
繋いだまま死んでいた。これが想死想愛…。
想う程殺したくなる
想う程愛してしまう。
いまもこの部屋では
二人の笑い声が
聞こえている。

「キャハハ」
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

弾ける私情
さやみ/著

総文字数/3,185

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る
痛い恋居たい愛
さやみ/著

総文字数/1,814

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る
お祭り
さやみ/著

総文字数/234

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop