あの子は可愛すぎる-誰にも言えないヒミツ-
☆
まわりの目が怖くなって
泣きわめいて誰もいない場所へ逃げ込んだ
私を見ないで、と言わんばかりに
顔を両手で覆い隠してしゃがみこむ
呼吸が乱れてて、息ができない
涙が頬をつたい、とめどなく流れ地面に落ちて
地面が涙の雨でぬかるんだ
頭の中に浮かぶ、私をバカにした複数の顔
全ては歪んだ顔で私を嘲笑う
くやしくて、
くやしくて、
ぬかるんだ土に拳を打ち付けた
「ブサイク」
全員が口をそろえて言ってきた言葉を反芻し、
何度も何度も土に拳を打ち付ける。
私は誓った。
絶対に
絶対に
あいつらを見返してやると。
見上げた空は、歪んでみえていた