短編集
おばあちゃんの話はここで終わった。






「その女の子はね、治療法がない病気で病院に入院していて
危篤状態だったそうなの。」





「きとく?」

あたしは、難しいことばをいわれていまいちピンとこなかった


「もう、無くなる直前だったのよ。」


あたしはびっくりした。



「その梨香ちゃんはどうなったの?」



「梨香ちゃんはね、急に目を覚まして、元気になったんですって。」


おばあちゃんは笑ってそういった。



「本当!よかったね。」


あたしは、奇跡がおきたんだと思った。



「お医者さんや家族誰もが、奇跡が起こってまた梨香ちゃんが
元気になったんだって、大喜びしたわ。」



「うんうん!」
あたしは、続けて元気になれてよかったねといおうとした。



「でもね…
その梨香ちゃんは、1時間だけ元気だったそうよ。」


「え?」
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