短編集
あたしは、自分の耳を疑った


「その1時間の間に、この時を売る店の話をしたそうなの。
梨香ちゃんは夢の中で時を買って、1時間だけ元気になったのかも
しれないわね。」



「そうなんだぁ…」
あたしは、不思議なお話に驚いたと共に
生きられなかった梨香ちゃんを残念に思った。




「さ、夕御飯の支度をしましょうかっ!」

おばあちゃんは、急に立ち上がってエプロンをした。



「あたしも手伝うーっ!!」













――――――

おわり。
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