君が好き
あたしと夏海は、そんな話をしながら、クラス表を見に行った。

「きゃぁーっ!!!千夏ぁっ!!!」

「えっ、どうしたの??」

「クラス一緒だよ~っ!!」

「マジ??やったぁ~っ!!」

「やったねぇ~♪♪」

よかったぁ。

夏海とクラス一緒で♪

あたしたちのクラスは4組。

「彼氏GETしよぉねっ♪」

「あはは、そーだねっ!!夏海は可愛いんだからすぐ出来るよ~」

「うわっ、千夏のが可愛いしモテるくせにっ」

「ぶはっ、お世辞はいらないよー」

「お世辞じゃないよー笑」

あたしたちは、4組にかっこいい男子がいることを願いながら、

4組に入った。

「ここがあたしらのクラスかぁ~」

「そーだねぇっ、彼氏GETしょおねっ」

「もーぉ、わかったから夏海っ~」

そしてあたしたちは自分の席についた。

高村 千夏と津田 夏海だから、席が近くて、夏海はあたしの後ろの席だった。

喋りながら、クラスを見渡すと、誰かの席に人だかりが。

女子ばっかりで、男子なんだろうなぁ、と予想がついた。

「ねぇ、夏海ー。あれ、見てよ~」

「うわっ!女子がたかってるねー…まるでハエじゃん…」

「夏海ぃ~…例え方どうかと思う…」

「あはは~ハエがたかるっていったらアレしかないけど、たかられてるやつはイケメンだね、きっと」

「うーん…そーだろーねぇー」

「しっかし黄色い声がうるさいー」

「あはは~廊下にもめちゃめちゃいるねー」

「じゃかあしぃよー…もうっ」

「じゃかぁしぃって…笑」
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