亮平のおもちゃ
達也だけ
「なに言ってんだ。てめぇ。やりすぎだろ。」
順平の言葉で、冗談だとわかった。
だけど、
「…。すみません。転入生ですか?まだ数名、顔と名前が一致していなくて。」
「亮…平…?」
俺は、涙が止まった。
いったん病室から俺たちは追い出されて、しばらくすると、医者がこういった。
「残念ですが、1部のみの記憶障害が判明しました。ほとんどが、相馬さん関係で。」
「…まじかよ。」
俺は言葉が出なかった。だけど、順平は急にキレた。
「っざけんなよ!!なんで達也なんだよ!意味わかんねぇ!」