亮平のおもちゃ
放課後、いつもの2人きりの保健室。
「早く出ていきなさいね~」
今日も俺の恋人は不機嫌だ。
「なんでだよ?」
俺は火に油を注ぐ。
「喋らないでって、僕、言いましたよね?」
「…んだよ、仲直りだけじゃんか。」
「それがダメなんです。」
「ねぇ、キスして?」
亮平は書類まとめを終わらせながら、不機嫌丸出しの睨み顔で言う。
「ここは学校ですよ?」
「でも、昨日はヤッたじゃん。」
亮平は書類に重りを置いて、僕のほうへ来た。
「それは例外ですよ。」
亮平が僕に顔を近づける。
でも、亮平はキスはしてくれないだろう。
…だから。
チュッ
俺からした。
「なっ…っ!?」
取り乱す亮平。
俺は勝利の笑みで笑った。
亮平は顔が真っ赤だ。
照れてる亮平も可愛い。
「早く出て行きなさい、帰宅部は速やかに帰りなさい!!」
まだまだ俺は亮平の玩具だ。