亮平のおもちゃ
汚れ

消えるおもちゃ


 もたついた足取りで、俺は家へ帰った。悔しくて、悲しい。俺は、レイプされた。男でもレイプってされるんだ…。知らなかった。俺が、無防備だったって事も。

「…うぅ…。ごめん。亮平。」

俺は部屋で号泣した。一人暮らしで小さいアパートの俺の家は、孤独をあらわしているみたいで、余計に辛かった…。



 次の日、休みたかった学校へ行った。だって、休んだらきっと、亮平から連絡がきてしまうだろうから…。今は、亮平に会いたくない。喋りたくない。

「おっす、達也。」

「よ、よお。」

俺は順平とぎこちない挨拶を交わす。

「ん?なんか、お前変じゃね?なんかあった?まさか…」

平静を装い、普通にしていたのに、バレてしまった。変…。どのへんが?

「まさか、お前…、あいつに嫌なことでも…」

「やめろッ。亮平の話すんなッ!!」

俺は怒鳴ってしまった。昨日の今日で、辛かったんだ。

「わーったよ。ただし…」

順平は俺に近づき、耳元でささやいた。

「もし、本当にそうゆう事なら、また犯しちゃうよ?」

「ちがう…。亮平は、関係ない。」

「?あっそ。変な奴」

ガタッと、後で音がなり、振り向いた俺は、恐怖で固まった。
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