マリモドール
『ソコカラハモウ何モ覚エテイナインダ・・・』

「信じ難い話ね」

「信じ難い話だ」

『信ジテクレヨォ・・・』

「というか何故それで俺達が入れ替わるハメになったんだ?」

マリモ人形はうつむいた。

『・・・』

「私達は戻るの?」

『・・・』

「ちょっと!!何か言いなさいよ・・・!!」

『ゥウ・・・』

マリモ人形は困った顔をすると同時に体が小さくなていった。

「・・・おい?」

みるみる小さくなる人形は、粒のように縮んでいく。

「ちょっと・・・待ってよ!!!!」

緑色の物体は消えてしまった。

「・・・どうしようもねーし・・・」

「・・・どうしようもないよ・・・」

「美希・・・それより今日は学校だ」

「優希・・・なにより今日は学校よ」

本当にどうしようも無い2人は、しゃがみこんで考えた。



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