星の数だけ
中学生
-中3の冬-
「竹野は今のまんまじゃ本当に高校いけないぞ?」
暖房の音だけが響く放課後の教室。
担任が少しあきれながらため息混じりに言った。
「別に行けないなら行かなくていい。」
「明日から冬休みに入るんだぞ?今勉強しないでいつするんだ?」
「高校に行くのが1つの手段じゃないでしょ。
やりたくないんだからやらない。」
この時の私は高校なんてどうでも良かった。
「後悔するだけだぞ。」
「しないよ。」
私はそれだけ言い残して教室を出た。
外に出ると雪がチラチラ降っていた。
「寒いなぁ。てかあの親父うるさいんだよ…もぅ…。」