星の数だけ
空を見ると眩しいくらいの太陽。
恵斗…。
恵斗がいけなかった高校。
せめて私が三年間通わなきゃ。
ホームルームが終わるとみんなが一斉に教室を出た。
「美桜、また明日ね〜。」
圭織がそう言って私に手をふってきた。
「バイバイ。」
私も手をふり返す。
「じゃーな。」
弘之も私に手をふる。
なぜか、私は苦笑い。
みんないなくなった教室。
「中野、はやく帰れよ〜。」
担任はそれだけ言って教室から出ていった。
私はしばらく教室にいた。
「恵斗、私やっていけるかな?」
恵斗が亡くなったのに私、平気な顔で過ごしていいのかな?
「けいとぉ…。」
思い出すといつも泣いてしまう。
考えないようにしようって思ってても考えてしまう。
一人の時は特にそう。