星の数だけ
深夜徘徊
-数日後-
「おはよ。」
大分学校にも落ち着いて、少しずつだけど、あの日の傷も癒えてきてる。
「美桜〜、聞いてよ〜。」
圭織はぐだくだしながら私に話しかけてくる。
「何?」
「和人帰っちゃった〜。」
和人とは、入学式助けてくれたヒーロー。
圭織の気になる人。
和人は隣のクラスだけど、親友が弘之だから、よくこのクラスに遊びに来る。
「早退したの?」
「うん。」
すると弘之の携帯が鳴った。
「もしもし?…あぁ今日?俺はいいけどよ。」
チラリと私たちの顔を見る。
「んじゃ、その方向で。とりあえず学校終わったら電話する。」
弘之は電話を切った。
「お前ら今日暇?」
「暇。」
即答する圭織。
「美桜は?」
「暇っちゃ暇かな…。」
「和人が4人で遊ぼうだってよ。」
「遊ぶ遊ぶ〜♪」
テンションが上がる圭織。
私は少しだけ罪悪感に包まれた。
まだ男と遊ぶのは抵抗がある。