星の数だけ
「泊まっていいの?」
「俺は全然いいけど…泊まる?」
「泊まる!!」
私はただ恵斗と一緒にいたかった。
初めて泊まれるだけでテンションがあがっていた。
「ただいま。」
家につくと家の中は真っ暗だった。
「あれ?親は?」
「今日からばあちゃん家いってる。明日帰ってくる。」
親がいないとしった瞬間緊張が走った。
「そ、そうなんだ…。」
「美桜先に部屋行ってて。」
「わかったよ。」
恵斗の家には何回かきたことがある。
パチ
部屋の電気をつけた。
「やっぱり広い。」
恵斗の家はかなり大きい。
お母さんは昔モデルをやっていてかなりスタイルがよくてお父さんは飛行機のパイロット。
お金持ちのはずだわ。
それで息子はサッカーがすごく上手くて毎回全国にいってる高校の特待。
すごすぎる。
それに比べて私は…。
「美桜ちゃん。」
呼ばれてドアの方を見るとケーキを持った恵斗。
「恵斗。」
「美桜のために母さんがケーキ作ってくれてた。」