星の数だけ
「やったあ!」
恵斗はケーキをテーブルにおいた。
「ケーキたべよ。」
私がいうと恵斗は私の後ろにまわってきた。
「けい…っ」
恵斗は私を後ろから強く抱き締めた。
「どうしたの?」
「ごめん…。まじ俺美桜のこと好きなんだ。」
「なにいきなりっ」
震える声が耳元で聞こえる。
「サッカーより美桜が好き。だから高校だって一緒がいいんだ。一緒にいたい。」
「…恵斗…。私も恵斗といたいよっ。」
「美桜に高校行ってほしいのは美桜のためもあるけど一番は自分のためなんだ。」
「え?」
私は恵斗に視線を向けた。
「今俺顔やばいからみないで。」
そう言って私の目をふさいだ。
「美桜高校いかなきゃフラフラするでしょ。俺支えなきゃいけないけど高校男子校だから美桜と一緒にいけないし…せめて同じ時間学校行ってほしいんだ。その方が俺が安心できるっていうかさ…。」
「恵斗。」
「こんな男きもいよな。けど美桜可愛いから他の男にとられたくないんだ。」
恵斗は私なんかのことこんなに想ってくれていたんだね。
「恵斗…私…高校いくよ。」
「本当に!?」
「うん!!!」
「よっしゃあああ!!!!!」
「うるさいよ!近所めいわくだよぉ〜。」
恵斗が突然キスしてきた。
「絶対幸せにしてやっからな!」
「…お願いします。」
そしてこの日初めて私たちは1つになった。