星の数だけ




「頑張ってこいよ。」


受験前日。


家に恵斗が来てくれた。


「がんばるよ。」


「美桜あんなに頑張ったんだもん。絶対受かるよ。」


「うん。」


「美桜。受かったら二人でお祝いしような。」


私はコクりとうなずいた。


私の唇に恵斗の唇が何度もくっついた。


「愛してるよ。」


恵斗はにっこり笑った。


私の目から涙が落ちてきた。


「けっとぉ。」


「もぅー。よしよし。」


絶対受かってみせる。






それから一週間後私は名前を探しに高校にいった。


努力って実るんだね。


その時初めてしった。


名前があった。


私は一番に恵斗に報告したくて恵斗の家に向かった。


ピンポーン


誰もでてこない。


家で待ってるって言ったのに。


携帯に電話しても出ない。


「恵斗どこ?」


留守電に残したけど折り返し返ってくることはなかった。
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