★6×6★
伊織達と別れてからも何も喋らない鈴将。
「ねぇ?なに怒ってるの?」
聞いてみた。
「別に?」
不機嫌だ。
「なによ…あっ!もしかして焼きもち?」
ふざけて聞いてみた。
「……だったら?」
真剣な目を向けた鈴将。
「え……どうだろ?」
一瞬ドキッとしてしまいすぐ目をそらす。
「はぁ―」
鈴将が豪快にため息をついた。
「なんでため息?!」
「は?麻理は馬鹿だなと思って。」
その目はもう真剣ではなかった。
なんだ…見間違いか…?
あたしはこのとき気づかなかった。
あたしの身に危険が近づいてる事に………