★6×6★
★部活★
5月――
俺たちが部活に入部してから約1ヶ月が過ぎた。
「今日も良い天気だね―♪」
今の時刻は7:00。
この時期なら丁度星が見え始める時間だ。
「でも来週から雨が続くらしいぜ?そしてテスト週間↓↓」
麻理の隣で朱兵が項垂れている。
「朱兵は馬鹿だからね―…」
「麻理もだろ?」
麻理の隣に座った鈴将が呟いた。
「は?鈴将に言われたくないし!!昔から馬鹿なのは鈴将じゃんっ!」
「…昔からって生まれつき馬鹿みたいな言い方すんなっ!!」
「あれ―?誰だっけ―?テストの点が悪くて人に泣く泣くノート見せてもらってたのは?」
「くっ………馬鹿麻理っ!!!」
言い返せなくなった鈴将は捨て台詞を言った。
「おいおい、喧嘩すんなよ―!仲良くいこうぜ?」
朱兵が間に入った。
「馬鹿は首突っ込まないで!!」
麻理からの暴言。
「朱兵に言われたくない」
鈴将の冷たい言葉。
…………………。
「伊織―!!!麻理と鈴将が酷いよ―!」
半泣きの朱兵。
「どんまい!朱兵!wwww」大爆笑の優斗。
「ままま、麻理?れれ、鈴将?お、落ち着こ?」
あたふたしながら伊織が仲裁に入る。
でも子供のような2人の喧嘩は収まらない。
「うるっさい!!!!!」
その場を静めたのは妃樺里。
「麻理も、鈴将もうるっさい!どっちが馬鹿かなんか次のテストで争えば良いじゃん!それと伊織に謝りなっ!2人の争いが静まらなくて泣いてんじゃん!」
一気にまくし立てた妃樺里。
「「ご、ごめんなさい………」」
2人同時に謝った。
良くこんな事が行われている。
「利駒――!勉強教えて―!」麻理が走ってくる。
うわ…来た………
麻理の後ろから。
「俺が先だ―!」
必死な顔の鈴将。