★6×6★
「いってーな……」
麻理がキレた。
麻理がマジギレしてるのは幼なじみの俺でも未だに上手く見分けがつかない程顔は真面目だ。
「でも口めっちゃわりい………」
「朱兵、陸駒!みんな!ちょっとまてっ!!!」
みんなをいったん止めて見守る。
「どうしたんだよ鈴将!?」
早く助けに入りたそうな朱兵。
「麻理が3人倒したら加勢していいから」
「くそっ!やっちまえ!!」
3人の暴走族が麻理を囲んだ。
「まじ、お前ら卑怯だな」
麻理が前を向きながらはなす。
やべぇ……ガチでキレてる。
「は?お前善人気取りか?ほんとは弱いくせして意地張ってるだけなんじゃないの?」
1人の暴走族が言う。
「お前らボコボコにしてやるよ」
麻理が指をポキポキならす。
「そんなほそっこいのにやられるわけねーよっ!!」
もう1人の後にいた暴走族が麻理に殴りかかる。
ボコッ
麻理の見事な回し蹴りが暴走族の腹に決まった。
「ガハッ!!」
倒れた仲間を見て残りの2人も麻理に殴りかかる。
「めんどくせーな……」
2人の背後に回り込んで後ろから1人に蹴りをいれ、そいつの頭を掴んだ勢いで隣の3人目の暴走族を蹴り飛ばす。
「つえっ!!」
みんなが目を丸くする。
「こんなによえ―のかよ」
ふっと笑う麻理。
「よし!行くぞっ!」
みんなにGOサインをだす。