★6×6★
あたしたちはペンションを抜け出して林の中に入って行った。
「れーくん何見に行くの―?」手を繋いで夜道を2人で歩いていく。
「お昼に遊んだ広場に蛍がいるんだって―!それを見に行くのっ!」
鼻唄を歌いながら歩く鈴将。
「楽しみだね―♪」
お昼に遊んだのは小さな公園のような所でブランコと滑り台、小さな池があった。
10分程歩いて広場に着いた。
池まで歩いていくと蛍が沢山いて凄いきれいだった。
ブランコからも蛍の光は見えるからブランコに座って空を見ながら話してた。
すると、
「まーちゃん!あそこに何かいるよっ!」
急に鈴将が騒ぎ出した。
「なになに?」
あたしは指を指している方向に歩いていく。
その時、あたしは鈴将の罠に気付いていなかった。
「もう少し前………」
後ろで鈴将がしゃべっている。
「何もいないよ―――?ね―?れーくん?」
後ろを振り返った時。
「わっ!」
何故だか驚かしてきた。
「きゃっ!」
驚いたあたしは一歩後ろに下がる。
ズルっ!
落とし穴へ落下。
真っ暗。なんにも見えない。
しかも大量の…………虫?
「い――や――!!!れーくん?!」
上を見ると鈴将はクスクス笑っていた。
「あっ、引っかかった―!」
深さが1メール位だったのに周りが真っ暗で凄い深い所にいるようだった。
「れーくんのばかちん─!!!」
大泣きのあたし。
そろそろまずいと思ったのか手を差し出した鈴将。
「まーちゃんごめんね?」
あたしはその手を取った。
ズルっ
ドスっ
鈴将が降ってきた。
「いったーい!」
あたしは尻餅をついた。
「いた―!!」
鈴将も痛がっている。
と言うことは……………
「「うわーん!!!出れないよ―!!!!」」
大泣きの2人。
それから2時間後………
「まり!!」
「れお!!」
お母さんたちが探しに来た。
こっぴどく叱られたあたしたち。
「まーちゃんごめんね…」