★6×6★

「……………」
完全に黙ってしまった朱兵。

「……」
なんとなくあたしも。

「あー!」
後ろから叫び声が。

「「でた―!」」
あたしと朱兵は走り出した。

と思ったらコケた。

「何してんのぉ―?」
良く見たら未来だった。

「なんだ…未来か。」
安心してしまって腰が抜けた。
「うー!立てない―!!」
騒いでいると、

「馬鹿だな―!」
未来の後ろから歩いて来た鈴将におんぶされた。

「いやいや!!!恥ずかしいから!」
また騒いでいると、

「どうせあの話してびびったって所だろ?」
そう言って笑う鈴将。

「誰のせいだよ」
無表情で返す。

「俺。だからお詫び」
そういって前を向いてしまった。

へんなの…………


それから少したち…………

「ねぇ、鈴将?」

「ん?」

「朱兵と未来は?」

「あれ…?」

「で、ここどこ?」

「………迷子?」

「「………」」

「「うそ――――――!!!!!!」」


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