★6×6★


「いるよね―♪朱兵―?」
朱兵の顔を覗きこむ未来。

その顔が一瞬めちゃくちゃ怖かった。

あっ、選手交代して利駒です。
麻理に好きな人がいないって分かって軽くがっかりしたけど、嬉しかった。

ライバルはたくさんいるけど……

朱兵も未来に弱味握られてるなんて可哀想だな……


麻理がめちゃくちゃ食いついたけどww



「誰々?!」
めちゃくちゃ楽しそうな顔の麻理。

「ひ、秘密だしっ!」
顔を赤くして話を終わらせようとする朱兵。

「ね?利駒も知ってるの!?」俺の方を振り返った麻理。

「え……?それは……」
迷いながら朱兵をみると、


“言うな言うな言うな言うな言うな”

なんか念を送られていた。

でも肝試しの時の事があるし……
ニヤッと朱兵に笑いかけて、

「知ってるよ、今朱兵のめちゃくちゃ近くにいる人」
ギリギリか?

気づいたか?


「ばっ!利駒!!!!」
朱兵最高に慌ててるww


麻理は…………

観察していると、

「……え―?だれ―?」
分・か・ら・な・い・の・か!!!

「麻理鈍………」
ボソッと呟いた未来。

ごもっとも……

安堵とショックで立ち直れない朱兵を引っ張って観覧車を降りる。

見てたら分かるのに。

麻理意外みんな知ってるのに。
馬鹿だwwww
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