★6×6★
「麻理―♪海見に行こーよ♪」あたしは麻理を探していた。
少し歩くとお昼麻理が気に入っていた岩場まで来た。
「麻理―!!こんな暗いとこで何してんの?パワースポット?ww」
近づいていくと、
「ね―?妃樺里?」
麻理があたしを呼んだ。
「ん?」
隣に座りながら聞き返す。
「妃樺里の今1番の楽しみってなに?」
「みんなといるとき♪……やっぱ麻理とくだらない話してるとき♪♪」
「……ほんと?」
聞き返してきた麻理の声が震えていた。
え……?
「ありがとっ!!あたしも妃樺里の事だーいすきだよ♪」
そう言って立ち上がった麻理。
不思議に思ったけど深追いはしなかった。
あの時怒られても良いから聞き出すべきだったんだ。
麻理……あんたは1人でいろんな事を抱え過ぎだよ。
気付いてあげられなくてごめんね……
力になれなくて本当にごめんね。