★6×6★

暇だからお気に入りの堤防に行くことにした。

野原みたいで昔からよくここで遊んでた。

空も見えて空気も良くてあたしの大好きな場所だ。

堤防で寝そべって空を見てたら天体部のみんなの事を思い出してしまった。

やっぱすぐには忘れられないか…

もう一度みんなと…………
そんな考えを頭を振って消していると、

「麻理!!!」
1番聞きたくなかった人の声が聞こえた気がして顔を隠した。
「麻理?」
その声の人物はあたしが反応しないのを心配して小さな声で話しかけて来た。

駄目だここで話したら決心が鈍る――――

あたしは走り出した。

誰もいない所へ


「麻理っ!!待てって!!!!」
でもすぐ腕を捕まれて止まってしまった。

足早すぎだよ……

まぁ陸上部入るって言ってたから当たり前か…

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