★6×6★

「こっち向けって!」
手を強く引かれて顔を上げた。
「どうしたんだよ」
そこには心配そうな顔をした鈴将がいた。

「なんも言わないで部活辞めるし、俺等のことめちゃくちゃ避けるし電話も出ないし生きてるか心配だったんだけど!w」
ちょっと笑ってるけど真剣に心配してくれてるってのはあたしが1番良く分かってる。

だてに幼なじみしてないから。

「ごめん……」

「何があったんだよ?部活大好きなお前が辞めるなんて相当な事があったんだろ?相談なんかいくらでも聞いてやるから戻ってこいよ」

相談?そんなの出来るわけない
「ありがと……でももう戻らない………」
涙が頬を伝った。

「なんでまた泣くんだよ!?何悩んでんだよ!?ちゃんと話せよ!!!」
腕を引っ張る力が強くなる。

「あたしはみんなが思ってるほどきれいじゃない!!!」
腕を振り払って一気に走り出した。

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