★6×6★
「鈴将!!」
みんなが走ってきた。
「麻理にあえた?」
伊織が泣きそうな顔で聞いてくる。
「逃げられた」
「追いかけなかったの!?」
由梨が少し声を張り上げる。
「みんなが思ってるほどきれいじゃないって………当分何も言わない方が良いかもしんないな…」
「何でだよ!早く解決しようぜ!?」
優斗が言った。
「そうだよ!早く呼び戻さなきゃ」
未来も。
「鈴将は良いの?麻理がいなくなっちゃって?」
千夏が詰めよってくる。
「お前等が麻理の何知ってんだよ!?」
思わず口をついて出てしまった言葉だった。
「えらそーなこといわないで!!!」
優斗、尚太、千夏、未来は帰ってしまった。
「鈴将落ち着いてよ…みんな麻理の事心配してるんだよ?…」妃樺里がフォローにきた。
「ごめん………」
落ち着いてやっと自分が言った言葉の酷さに気付いた。
「今は俺等だけで考えよう…」朱兵が話をまとめた。