★6×6★

あれから30分程してあたしもやっと落ち着いて今は学校………

部室に妃樺里、伊織、由梨がいて今までの事………全部話した。

ポツポツ話始めて多分2時間位―――

一言も喋らないで聞いてくれた3人。

話終えてみんなの方を見ると


……!

「辛かったね麻理」
伊織が泣いていた。

「気付いてあげらんなくてごめんね」
いつもは能天気な由梨まで…

「あたし親友失格だ。」
自分を責めてる妃樺里。


みんながあたしを思って泣いてくれてる。

また涙が出てきた。

「もう何も隠す事ないよ?みんな麻理がいないと駄目なんだよ…だから戻ってきて?」
妃樺里が泣き顔であたしに言った。

「でも、みんなにあんなところ見せちゃったから……それにあたしきれいじゃない……人として最低な事しかしてない……みんなとは一緒にいられない…」
…これで良いんだ。

みんなを巻き込まない為にも。迷惑かけない為にも。

「ばかっ!!」
叫んだのは普段あまり大きな声を出さない伊織だった。

「別にきれいでもきれいじゃなくても麻理は麻理!!あたしたちの知ってる麻理でしかないんだよ??」
大泣きしながら言ってくれた伊織。

「ってか今さらだし!!麻理の天然さなんてこんなの比べものにならないくらい酷いんだから!!」
泣き笑いの顔で言った由梨。

「いいの……?」
涙が止まらなかった。

「うん」
笑顔で言った3人。

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