★6×6★

「……みんな…」
大部屋に行くと鈴将、利駒、朱兵がいた。

「大丈夫か?」
始めに声をかけてくれたのは利駒。

「うん……みんなに聞いてもらいたい事があるんだ……」
そして妃樺里達にも話した同じような事を時間をかけてはなした。



「バカだな…」
話終えて沈黙のあと言葉を発したのは朱兵。

「え……?」
バカ…?

「バカがそんなに悩んで……思い詰めるなんて分かりきってんだろ…?バカなんだから溜め込むなよ…」
バカにしてるつもりだと思うんだけど、今のあたしにはそんなの関係なくてただ涙が溢れた。

「お前いつも明るい分悩みとかなさそうなんだよな……気付いてやれなくてごめん…これからはなんでも言えよ?」
そう言って頭をポンポンしてくれた利駒。

「…ありがと………」
あたしはお礼を言う事しか出来なくて…


さぁ最後は鈴将と言う名のボスへ……ってまだ一言も喋ってないから余計怖い………

「鈴……」
呼ぼうとした瞬間手を捕まれて連行―――

「鈴将!?」
みんなが慌てているけど止まろうとしないでスタスタ歩いて行く鈴将。

……えぇっ!?

ヤバい!?あたし??

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