★6×6★

「……ん…鈴将…?…」
麻理が目を覚ました。

「大丈夫か?」
少し安心して麻理の方に顔を向ける。

「ごめん…あたし……」
なにか言おうとしてたけどそれを遮って、

「あっ、グミ食うか?これ好きだろ?」
話をはぐらかした。

聞くのが怖かったから。


「…うん。ありがと」

「無理しなくて良いからな。急がなくても何も無くならないから少しづつで良いから。あんまりいろいろされるとこっちの心臓がもたないし―!!」
ってグミを渡したら、

「だよね……少しづつで……本当にありがとね!鈴将…」
笑って受け取った麻理。


それから2時間程喋っていたが、時折見せる悲しい顔を見て不安を感じた。
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