★6×6★


「お前マジで何もされてねーよな?」
こちら鈴将です。


今日はマジでびっくりしましたよマジで!!

「だーかーら!何もされてないって!ってか陸駒があたしになんかすると思う!?」

思う。めちゃめちゃ思う。

ってゆう言葉を飲み込んで

「ならいいや」
とだけ返した。

「心配し過ぎだから!保護者かって!」
爆笑の麻理。

「保護者みたいなもんじゃん!」

「あたしのが誕生日早いからない!」

「そんなの関係ねーよ!」

「ふんっ!」
怒った麻理はスタスタ前を歩いて行く。


「なー?麻理?お前のファーストキスって誰だっけ?」
少し離れた場所にいる麻理に少し大きな声で問いかける。

「……!誰だろ!?」
いったん止まってまたすぐ歩き出す。

分かってるよ。

その相手っておれだもんな。

空がもっと明るかったらきっと真っ赤であろう麻理の顔を覗き込んでからかってやろうと思ったのに。

………多分おれも顔が真っ赤だって笑われるんだろうな…


やっぱし夜でよかった。


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