また、君を好きになる
諦めかけた恋
「中原、お前のこと好きになった。
俺と付き合って」
「………えっ?…わたし??」
こくりと頷いた彼を見て私は、嬉しい反面びっくりしていた。
私がずっと前から好きだった目の前の彼には確か、超可愛い彼女がいたはず。
なのに私に告白を――…
「松本、彼女…いたよね?」
「あぁ、まぁ」
いやいや!!
“あぁ、まぁ”じゃないでしょ?!
「別れてきた。
中原のこと好きになったから」
それを聞いてなんとなく安心した私は改めて松本を見た。
すごく真剣な表情で私を見つめる彼にドキドキする。
「私もっ…松本が好き」
そう言えたのは松本が告白してきてから一時経っての時だった。