太陽の涙
第2章

導きの光

あたしは毎日のように櫂と登下校し、お弁当も一緒に食べた。
そんな日々が楽しくてしょうがなかった。

そう、あたしは少しずつだけど櫂に惹かれていたんだ。

そんなある日
「なあ、カラオケ行こうぜ?!」
「いいよ!!」
そしてカラオケボックスへ向かった。
部屋に入り、バンバン曲を入れた。
何曲目だろう?そんなときに
「おい勝負しようぜ?俺これで入れるからお前も入れろよ!?」
「オッケー!!じゃああたしはこれで!!」
櫂が先行。あたしは櫂の歌を聴く。
プッ・・・!!
思わず噴出しそうになった。音外し過ぎでしょ!!よくこんなんであたしと勝負しようと思ったなぁ。自慢っぽくなるけどあたしは歌が上手いってよく言われていた。だから、櫂に勝つ自信はすごくあった。
櫂が歌い終わって点数を見る『78点』
低ッッ!!
「まぢかよ~結構自信あったんだけど、ショックだぁ!!でも、俺より低い点数取ったりして!!」
何その自信満々発言!!バカらしい。
「まあ見てなって!!」
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