桜鬼【完】 続編気まぐれ更新中
その時、スッと女が手をあげ、停止した


女のバイクの後ろを走っていた二人の男が女の横にバイクを止める


あとの連中もそれに続くように停止した


──やっぱり、来たか…


恋はそう思うと、ヘルメットをとり、フードを深くかぶった


この事態は予測済みだったため、サングラスをつけていた


「…何か…用?」


「お前等に決闘を申し込みたいんだが…?」


ザワッ


と、後ろの連中がざわめきだすのがわかる


「…遠慮する。無闇に族を潰したくはない」


「ほほう。気弱な総長様だな?」


「…アホか。つぶれるのは、お前等だ」










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