桜鬼【完】 続編気まぐれ更新中
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「──羽琉、あの時はすまなかった」


「お父さん…」


「親父…」


「言い訳になるかもしれんが…聞いてくれないか?」


「…あぁ」


「あの時、一ノ瀬組はNo.1になったばかりだった」


「No.1になって日の浅いこの組は、今こそ他の組に比べれば平和だが、毎日のように抗争をしていた」


「毎日のことで戦いに倒れる者たちもいて、俺はイライラしていたんだ」


倒れた人たちではなく、何もできない自分に、だよね…










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